一時期、紙粘土の人形作りが流行りました。
30年くらい前です。
ロマンドールという名前でした。
母は友達と習いに行って、たくさん作りました。
人形って、作る人に雰囲気が似るもので、
母の人形はこんな風に、のんびり屋になります。
同じ人形を私が作ると、いたずらっ子になります。
ということは、私はいたずらっ子なのでしょうか?
この人形、母が主人の実家に送ったものです。
でも、もうその家には誰も住んでいないので、
いずれ手放すことになりそうです。
そこで、義姉が家の中のものを、処分してくれていますが、
この人形は捨てないでおいてくれたのです。
私はものを飾るのが嫌いです。
ですから家の中は、すごく殺風景、そのくらいが良いのです。
でも、母に返すつもりで、主人の実家から持ってきて、
とりあえず、次に実家に行くまで、と
電話の横に並べました。
母はアルツハイマーですから、もうこんな人形は作れません。
作っていた頃の優しかった母を思い出して懐かしくなり、
私の主義に反して、このまま置きたくなっています。
う~ん、ジレンマです。